子どもの猫背が気になったら座り姿勢より動き方を見てみよう

ゲームをしている時は背中が丸い。食事中はすぐ肩肘をつく。歩いている姿を見ると、頭が前へ出ているように感じる。

小学生から中学生のお子さんを見て、「何度言っても姿勢が直らない」と気になっている保護者の方もいると思います。

ただ、子どもの姿勢は一瞬の座り方だけでは判断できません。座る、立つ、歩く、振り向くといった動作の中で身体をどのくらい自然に動かせるかも大切です。

「背すじを伸ばしなさい」と姿勢を固定する前に、どんな場面で丸くなり、動き始めるとどう変わるのかを見てみましょう。

ゲーム中に猫背でも立ったら自然に伸びる子もいます

ゲームや勉強へ集中していると、画面やノートへ顔を近づけることがあります。

背中が丸くなり、肩も前へ出るため、保護者から見ると猫背が強くなったように感じます。

ここで見てほしいのは、その姿勢のまま一日中過ごしているかどうかです。

ゲームを終えて立った時には背中が伸びる。走る時には腕を振れている。上の物を取る時には身体をしっかり伸ばせる。

このように場面によって姿勢を変えられるのであれば、「座っている時に丸い」という見た目だけとは分けて考えられます。

反対に、立っても歩いても同じように身体を丸め、動作の種類が変わっても姿勢がほとんど変わらない場合は、身体の動かしやすさも一緒に見てみるとよいでしょう。

「まっすぐ座る」ことを長時間続ける必要はありません

子どもの姿勢が気になると、背もたれから離れ、胸を張り、両足をそろえて座らせたくなるかもしれません。

しかし、大人でも同じ姿勢を長く保つと疲れます。

子どもなら、集中している途中で座り直したり、片側へ体重を移したりすることもあります。

問題を「姿勢が崩れること」と決めるより、長時間ほとんど動かない状態になっていないかを見る方が現実的です。

勉強が一区切りついたら立つ。
ゲームの場面が切り替わったら飲み物を取りに行く。
座り直して足の位置を変える。

姿勢を固定するのではなく、こまめに形を変えられる環境を作ってみてください。

食事中に肩肘をつく時は椅子とテーブルも見てみましょう

食事中にいつも同じ肘をつくと、「行儀だけでなく姿勢も悪くなりそう」と気になることがあります。

もちろん習慣として声をかけることはあると思いますが、身体の面ではテーブルと椅子の高さも確認してみましょう。

椅子が高くて足が床に届かないと、下半身で身体を支えにくく感じることがあります。

反対にテーブルが高すぎれば、食事中に肩を持ち上げやすくなります。

毎回同じ側へ寄りかかっている場合も、「本人がだらしなく座っている」と決めつけず、足元が安定しているか、食器が身体から遠くなっていないかまで見てみてください。

成長期は身体の大きさが変わるため、以前ちょうどよかった机や椅子が今の身体には合わなくなることもあります。

歩く時の前かがみは上半身だけを見ないことがポイントです

歩いているお子さんの頭が前へ出ていると、背中を伸ばして歩かせたくなるかもしれません。

ただ、歩行では背中だけでなく、骨盤や股関節、膝、足首まで連続して動いています。

歩幅が小さく、足を前へ出すたびに身体も一緒に前へ運んでいるのか。

それとも足はしっかり前へ出ているのに、スマートフォンや足元を見る時間だけ頭が下がっているのか。

見た目はどちらも「前かがみ」に見えることがありますが、動き方は同じではありません。

姿勢を注意する前に、腕を振れているか、歩幅が左右で大きく違わないか、立ち止まった時には自然に身体を起こせるかも観察してみましょう。

姿勢を見るなら「座る→立つ」の切り替えが分かりやすいです

ご家庭で特別なストレッチをさせなくても、日常動作から身体の使い方を確認できます。

椅子へ普段通り座ってもらい、そこから立ち上がって数歩歩いてもらいます。

その時に、

手をつかないと立ちにくそうか。
身体を大きく左右へ傾けていないか。
立った後もしばらく腰や背中を丸めているか。
数歩歩くと自然な姿勢へ変わるか。

といった点を見ます。

一度だけで判断する必要はありません。

学校から帰った直後、長くゲームをした後、元気に外で遊んだ日など、条件が違う時に見比べると特徴が分かりやすくなります。

姿勢を直す声かけは「背すじ」より動作に変えてみましょう

「猫背になっているよ」「まっすぐしなさい」と何度も言われると、子どもは胸や腰へ力を入れて一時的に身体を伸ばすことがあります。

それよりも、

「一回立って飲み物を取りに行こう」
「ゲームが終わったら腕を上に伸ばしてみよう」
「少し歩いてから宿題を続けよう」

のように、姿勢ではなく動作を変える声かけの方が取り入れやすい場合があります。

例えば立った状態で両腕を無理のない範囲まで上げ、そのまま背伸びを2〜3回する程度でも構いません。

きれいな姿勢を作る運動ではなく、長く続いた姿勢とは別の動きを入れることが目的です。

痛みを我慢させたり、保護者が身体を押して姿勢を矯正したりする必要はありません。

姿勢の見た目だけでは分からない部分を確認します

整骨院元菊陽町光の森院では、お子さんの姿勢が気になる場合、座った時の背中の形だけを見て判断しません。

立ち上がり、歩行、腕を上げる動きなどを通して、背中や骨盤、股関節が動作に合わせて動いているかを確認します。

生活の中で長いのが勉強なのか、ゲームなのか、スポーツなのかによっても見るべき動きは変わります。

なお、姿勢の左右差が急に目立つようになった、背中や腰の痛みが続く、片側だけ明らかに盛り上がって見えるなど気になる変化がある場合は、姿勢のクセと決めつけず医療機関での確認も検討してください。

写真の姿勢より一日の中で何種類の動きがあるか見てみましょう

子どもの姿勢は、写真に写った一瞬だけを見ると気になりやすいものです。

けれど、勉強中の猫背だけをまっすぐに直すことが、姿勢を考えるすべてではありません。

座っていた後に自然に立てるか。
食事中に左右へ偏り続けていないか。
歩く時に腕や脚を使えているか。
遊ぶ時には身体を大きく動かせているか。

こうした「姿勢が変わる瞬間」も見てみてください。

子どもにずっと正しい形を保たせるのではなく、座る、立つ、歩く、遊ぶと身体をさまざまに動かせること。

姿勢が気になった時こそ、「今の形を直す」だけでなく「次の動きへ自然に移れるか」という視点を持ってみましょう。

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