子どもを抱き上げるたび片側の肩が疲れる時は腕の位置から変えてみよう
床で遊んでいる子どもを抱き上げる。椅子から抱っこする。眠った子をベッドへ運ぶ。
育児では「抱っこ」だけでも、肩や腕を使う場面が一日に何度もあります。そんな中で、なぜか右肩ばかり重い、左腕で抱くと落ち着かない、と感じる女性もいます。
片側の肩が疲れる時は、肩の筋力だけを見るのではなく、抱き上げる前の腕の位置や子どもとの距離にも注目してみましょう。身体から離れた位置で支えようとすると、肩や腕へ負担が集まりやすくなります。
抱っこは「持ち上げる瞬間」だけで終わりません
子どもを抱き上げる動きを細かく見ると、いくつもの動作が連続しています。
子どものそばへ近づく。
身体を低くする。
両腕を回す。
身体へ引き寄せる。
立ち上がる。
抱いたまま向きを変える。
肩が疲れると「持ち上げる力が足りない」と考えやすいですが、実際には腕だけでなく背中や脚まで一緒に使っています。
特に子どもから少し離れた位置で腕を伸ばし、そのまま抱き上げようとすると、肩は身体から離れた重さを支えることになります。
毎回この方法になっていると、いつも使いやすい側の肩だけに疲れを感じることがあります。
いつも同じ腕を先に出していませんか
抱き上げる時、自分では両腕を同じように使っているつもりでも、最初に動く腕は決まっていることがあります。
右腕を先に子どもの背中へ回す。
左手はあとから添える。
立ち上がった後は右側の腰へ乗せる。
このような流れです。
利き手や子どもの抱かれやすい向きがあるため、左右差が出ること自体を悪いと考える必要はありません。
ただ、抱き上げる時も抱いている時も、毎回同じ側が中心になっていれば、その肩は休む時間が少なくなります。
「右肩が悪い」と考える前に、右腕が一日の中で何度主役になっているかを見てみてください。
子どもとの距離が遠いほど肩だけで支えやすくなります
抱き上げる時に確認したいのが、自分と子どもの距離です。
床にいる子どもへ手だけを伸ばし、腕が伸びた状態から持ち上げようとすると、身体から離れた位置で重さを受けます。
反対に、一歩近づいてから身体を低くし、子どもを胸やお腹に近づけて立つと、腕だけに任せず身体全体で支えやすくなります。
これは「腰を丸めてはいけない」「膝を必ず曲げなければならない」という話ではありません。
抱き上げる前に、自分の身体を子どもの近くまで運べているかという点が重要です。
腕を長く伸ばしたまま何度も抱き上げる方は、肩だけでなく背中や腰まで疲れやすくなる場合があります。
抱いた後に子どもが外側へ離れていないかも見てみましょう
抱き上げた後も肩への負担は続きます。
子どもが身体の横へずれ、片方の前腕だけで支えていると、肩は腕ごと支え続けなければなりません。
買い物中。
食事の準備中。
上の子の世話をしている時。
片手を空けたくなる場面では、どうしても片側抱っこになりやすいものです。
そんな時は、子どもを無理に反対側へ移すことより、身体から離れすぎていないかを確認してみてください。
肘が外側へ広がり、肩が上がっているなら、一度抱き直して子どもの身体を自分へ近づけます。
「どちら側で抱くか」だけでなく、「どの位置で支えているか」も肩の疲れ方を考える材料になります。
家事をしながら抱く時は肩より先に身体を向けます
抱っこのまま冷蔵庫を開ける。
洗濯物を取る。
テーブルの物へ手を伸ばす。
育児中には、子どもを抱えながら別の作業をすることもあります。
この時、足元は正面のまま、肩と腕だけを横へ伸ばして物を取ろうとすると、抱いている側にも、動かす側にも負担がかかります。
遠くの物へ手を伸ばす前に、足を少し動かして身体ごと対象へ向けてみてください。
抱っこ中は自由に動ける範囲が小さくなるからこそ、肩だけで距離を埋めようとしないことがポイントです。
「反対側でも同じだけ抱く」を目標にしなくて大丈夫です
片側ばかり疲れると、左右同じ時間だけ抱いた方がよいと思うかもしれません。
しかし、子どもの好みや家事の内容によっては、左右を完全に均等にすることは難しいものです。
そこで、一日の中で数回だけ「抱き上げ方」を変えてみましょう。
子どもへ一歩近づく。
腕だけを先に伸ばさない。
身体へ近づけてから立つ。
この3つだけでも、いつもの動作と違いを感じられることがあります。
抱っこの後は肩を強く伸ばすより腕を休ませます
片側の肩が重い時に、反対の手で腕を強く引っ張るストレッチをする方もいます。
疲れている肩を無理に伸ばす必要はありません。
椅子へ座り、疲れている側の前腕をクッションやテーブルの上へ置いてみてください。
肘から先の重さを預けた状態で、肩を軽く上げてから力を抜きます。
2〜3回ほど繰り返します。
「肩を下げよう」と力を入れるのではなく、腕を支える仕事を一度休ませるイメージです。
動かすと強く痛む、腕が上がりにくい、しびれや力の入りにくさがある場合は、無理にセルフケアを続けないでください。
光の森院では抱き上げる前から動きを確認します
整骨院元菊陽町光の森院では、育児中に片側の肩が疲れる方について、肩だけを確認するわけではありません。
子どもへ近づく時の身体の位置、腕を出す方向、抱いた後の肩や背中の使い方などを見ながら、どの場面で片側へ負担が集まりやすいのかを整理します。
肩の強い痛みが続く、夜間も痛む、急に腕が上がりにくくなった、しびれや力の入りにくさがある場合などは、育児疲れだけと判断せず医療機関での確認も検討してください。
肩が疲れた日は何回抱いたかより抱く直前を思い出してみてください
育児中は、抱っこをしないという選択が難しい日もあります。
だからこそ「抱っこしすぎたから仕方ない」で終わらせず、一つひとつの動き方を見てみることが役立ちます。
子どもから離れたまま腕を伸ばしていなかったか。
いつも同じ腕から抱き始めていなかったか。
抱いた後、子どもが身体の外側へ離れていなかったか。
片側の肩が疲れる日は、肩そのものより、抱き上げる直前の腕と身体の位置にヒントがあるかもしれません。
次に抱き上げる時は、腕を伸ばす前に自分から半歩近づくところから試してみてください。























