肩甲骨と呼吸の深い関係とは|背中の違和感が抜けにくい理由
背中の真ん中より少し外側。
肩甲骨の内側あたりに、何とも言えない違和感が残る。
痛いというより、重い。張っている。深く息を吸うと、背中が広がりにくい。
30代の方でも、このような肩甲骨まわりの違和感を感じることがあります。仕事中はパソコンやスマホを見る時間が長く、帰宅後も家事や動画視聴で前かがみの姿勢が続く。強い痛みではないため我慢してしまうものの、ふとした時に背中の重さが気になるという声は少なくありません。
肩甲骨の違和感は、肩甲骨だけの問題とは限りません。背中の丸まり、首肩の緊張、肋骨まわりの動きにくさ、呼吸の浅さが重なることで、肩甲骨まわりの筋肉のコリとして感じる場合があります。
今回は、肩甲骨と呼吸の関係を「背中が広がるかどうか」という視点から見ていきます。
背中で息が入りにくいと肩甲骨まわりが重く感じます
呼吸というと、胸やお腹だけが動くイメージがあるかもしれません。
しかし、呼吸をする時は背中側も小さく動いています。
息を吸う時、胸まわりや肋骨が広がります。その動きに合わせて、肩甲骨の周辺もわずかに広がるように動きます。
ところが、背中が丸まった姿勢が続くと、肩甲骨のまわりが固まりやすくなります。背中が動きにくい状態では、息を吸っても胸や背中が広がりにくく、呼吸が浅く感じやすいです。
肩甲骨の内側が重い方は、肩甲骨を動かす前に、背中で呼吸できているかを見てみると身体の状態に気づきやすくなります。
30代でも肩甲骨が固まる場面は多くあります
肩甲骨の違和感は、年齢を重ねた方だけの悩みではありません。
30代でも、仕事や生活の中で背中を丸める時間が長くなると、肩甲骨まわりは動きにくくなります。
画面をのぞき込む。
スマホを胸の前で持つ。
食事中に前かがみになる。
バッグを片側だけで持つ。
寝る前に横向きでスマホを見る。
このような動作は、どれも日常の中では自然に行っているものです。ですが、積み重なると肩甲骨が外へ開いたままになり、背中の筋肉が引っ張られやすくなります。
「運動不足だから」と決めつける前に、肩甲骨が動く時間より、固まる時間の方が長くなっていないかを考えてみましょう。
肩甲骨の内側を押しても戻る理由
肩甲骨の内側が重い時、その部分を押したり、テニスボールで刺激したりしたくなる方もいます。押すと一時的に楽に感じることはあります。
ただ、すぐに違和感が戻る場合は、押した場所だけが原因ではないかもしれません。
肩甲骨の内側は、背中が丸まる姿勢で引っ張られやすい場所です。呼吸が浅く、胸まわりが動きにくい状態では、肩甲骨まわりの筋肉が休みにくくなります。
つまり、重い場所を押すだけでは、背中の動きや呼吸の浅さまでは変わりにくいのです。
肩甲骨の違和感が戻りやすい方は、押すケアよりも、背中がゆっくり広がる時間を作ることが必要になる場合があります。
深く吸うより「吐けているか」を確認しましょう
呼吸が浅いと感じると、深く吸おうとする方が多いです。
けれど、肩や首に力が入ったまま大きく吸おうとすると、かえって肩が上がりやすくなります。
まず確認したいのは、息を吐けているかです。
椅子に浅すぎない位置で座り、足裏を床につけます。肩を上げずに、口から細く長く息を吐いてみてください。吐ききろうと頑張る必要はありません。首や肩に力が入らない範囲で行います。
息を吐いた後、自然に息が入ってくる感覚があれば十分です。呼吸を整える時は、吸う量を増やすより、力まず吐ける身体を作る方が続けやすくなります。
肩甲骨を動かすなら腕を大きく回さない方法から
肩甲骨まわりが重いと、腕を大きく回したくなるかもしれません。
ただ、首肩が緊張している状態で大きく回すと、肩だけが動いて背中があまり動かないことがあります。
まずは、腕を高く上げない小さな動きから始めましょう。
椅子に座り、肘を身体の横へ軽く添えます。そのまま肘を後ろへ少し引き、戻します。胸を強く張らず、肩甲骨が背中の上で小さく動く程度で構いません。
次に、息を吐きながら同じ動きを行います。呼吸と肩甲骨の動きを合わせることで、背中が固まりっぱなしになりにくいです。
痛みを出すほど動かす必要はありません。違和感が強い時は無理を避けてください。
背中の違和感が強い時に気をつけたいこと
肩甲骨まわりの違和感は、筋肉のコリや姿勢、呼吸の浅さが関係していることが多いです。ただし、腕や手にしびれがある、力が入りにくい、強い痛みが続く、頭痛や吐き気が強い場合は注意が必要です。
そのような時は、強く押したり、無理に肩甲骨を動かしたりせず、専門機関へ相談することも考えてください。
整骨院元菊陽町光の森院で見る肩甲骨の動き
整骨院元菊陽町光の森院では、肩甲骨の違和感に対して、背中の動き、首肩の力み、肋骨まわりの硬さ、呼吸の浅さを確認します。
肩甲骨まわりの重さは、押せばよい場所だけでなく、姿勢や身体の使い方が関係している場合があります。施術では筋肉のコリや骨格の歪みを見ながら、日常で背中が固まりにくい姿勢もお伝えしています。
肩甲骨の違和感は呼吸から見直してみましょう
肩甲骨の内側が重い。
背中が張って、深く息が入りにくい。
押してもすぐに違和感が戻る。
そのような時は、肩甲骨だけでなく、背中が呼吸に合わせて動けているかを見直してみてください。
まずは、深く吸うことよりも、首肩に力を入れずに息を吐くこと。腕を大きく回すより、肘を身体の横で小さく動かすこと。背中が少し広がる感覚を待つこと。
肩甲骨と呼吸は、毎日の姿勢の中で少しずつ変わります。背中の違和感を我慢する前に、呼吸のしやすさから身体を見直してみましょう。























