高いところの物を取る時に肩が痛む|首と肩甲骨の違和感も関係する理由
棚の上の食器を取ろうとして、腕を伸ばした瞬間に肩が痛む。 洗濯物を高い位置に干す時、肩だけでなく首までつっぱる。 車の後部座席へ手を伸ばすと、肩甲骨の内側まで重く感じる。
このような肩の違和感が出ると、「肩こりが強くなっただけかな」と考えやすいです。けれど、高いところの物を取る時に肩が痛む場合、肩だけでなく、首、肩甲骨、背中、腕の使い方まで関係していることがあります。
高いところへ腕を伸ばす時の肩の痛みは、肩の筋肉だけでなく、肩甲骨の動きにくさや首肩の緊張が重なって出ることがあります。腕を上げる角度、首の向き、背中の丸まり方を見直すことで、肩への負担を減らしやすくなります。
菊陽町光の森周辺でも、日中は受付やパソコン入力が多く、帰宅後は家事で腕を使う40代女性から、棚の上の物を取る時だけ肩が痛むという相談を受けることがあります。普段は肩こり程度だと思っていたものの、高い位置へ手を伸ばす時に首や肩甲骨まで違和感が出るようになり、「これは肩こりなのか、別の肩の不調なのか」と不安になったそうです。
今回は、高いところの物を取る時に肩が痛む理由を、日常の動きに沿って見ていきます。
腕を上げる前に、首が先に固まっていることがあります
高いところの物を取る時、多くの方は腕だけを意識します。
けれど実際には、腕を上げる前から首や肩に力が入っていることがあります。
たとえば、棚を見上げる時にあごが上がりすぎる。首の後ろに力が入り、肩がすくむ。そのまま腕を伸ばすと、肩の筋肉が余計に緊張しやすくなります。
首が固まった状態では、肩甲骨も動きにくくなります。肩甲骨が背中の上でうまく動かないと、腕を上げる動作を肩だけで頑張りやすくなります。
肩の痛みを感じる時は、「腕をどう上げたか」だけでなく、「腕を上げる前に首へ力が入っていないか」も見てみてください。
棚の上に手を伸ばす時、肩甲骨が置いていかれています
腕を上げる動きでは、肩甲骨も一緒に動きます。
肩甲骨がなめらかに動くことで、腕は上げやすくなります。
ところが、猫背気味の姿勢や長時間のデスクワークが続くと、肩甲骨まわりが固まりやすいです。肩甲骨が動きにくいまま腕を上げると、肩の前側や外側に負担が集まりやすくなります。
高いところの物を取る時に、肩の奥がつまるように痛む。腕は上がるけれど、最後のひと伸びでつらい。このような場合は、肩そのものだけでなく、肩甲骨の動きも関係しているかもしれません。
無理に腕を引っ張って上げるより、背中から腕を動かす感覚を取り戻すことが大切です。
片手で取るクセが肩の痛みを強めることもあります
棚の上の物を取る時、いつも同じ手を使っていませんか。
右利きの方は右手ばかり、左側に立つクセがある方は左手ばかり使いやすいです。毎日の小さな動きでも、同じ肩に負担が続くと、肩こりや肩の痛みが出やすくなります。
さらに、身体から遠い位置の物を片手で取ろうとすると、腕を長く伸ばす必要があります。この時、肩だけでなく首や背中まで引っ張られるような状態になります。
肩の負担を減らしたい時は、手を伸ばす前に一歩近づいてみてください。物の正面に立ち、できれば両手を使います。それだけでも、肩だけで頑張る動きを減らしやすくなります。
痛む角度で肩の状態を考えることもできます
高いところの物を取る時だけ肩が痛む方でも、すべて同じ状態とは限りません。
正面へ腕を上げる時に痛む方もいれば、斜め上へ手を伸ばす時だけつらい方もいます。横から腕を上げると痛むのに、前からなら少し楽という方もいます。
この違いは、肩の筋肉、肩甲骨、首、背中のどこに負担が集まっているかを考える手がかりになります。
痛みが出る角度を無視して何度も動かすと、肩まわりの筋肉がさらに緊張しやすいです。まずは、どの高さ、どの向き、どの動作で肩が痛むのかを確認してみましょう。
肩こりと思っていた違和感でも、腕の上げにくさがある場合は、肩の動きそのものを見直したいところです。
家事の中で肩を痛めやすい動き
高いところの物を取る動作は、家事の中にも多くあります。
食器棚の上段から皿を取る。洗濯物を物干し竿へかける。クローゼットの上へ収納する。浴室の高い場所を掃除する。
これらの動きでは、腕を上げるだけでなく、首を上へ向けたり、背中を反らせたり、つま先立ちになったりします。身体が不安定な状態で腕を伸ばすほど、肩に力が入りやすくなります。
特に、急いでいる時は注意が必要です。片手でサッと取ろうとして、肩をすくめたまま腕を伸ばすことがあります。
肩が痛む日は、踏み台を使って高さを合わせる、軽い物から取る、身体を正面へ向けるなど、肩だけに負担を集めない工夫をしてみてください。
痛みを我慢して腕を上げる練習は避けましょう
肩の痛みがあると、「動かさないと固まるのでは」と不安になる方がいます。
ただ、痛みを我慢して何度も腕を上げることはおすすめできません。
肩の奥に鋭い痛みが出る、腕を下ろす時にズキッとする、夜に肩がうずく、急に腕が上がりにくくなった。このような場合は、無理にストレッチを続けず、まず状態を確認することが大切です。
セルフケアを行うなら、痛い角度まで腕を上げるのではなく、肩より低い位置で肩甲骨を動かすことから始めます。
椅子に座り、両肘を軽く曲げたまま、肩をすくめずに肘を後ろへ小さく引いてみてください。背中の肩甲骨が少し寄る感覚があれば十分です。痛みが出るほど大きく動かす必要はありません。
首と肩甲骨を一緒に休ませる小さな工夫
高いところの物を取る時に肩が痛む方は、作業前後に首と肩甲骨を休ませる時間を作ってみましょう。
まず、目線を少し遠くへ向けて、あごを軽く引きます。次に、肩を耳へ近づけるように少し上げ、息を吐きながら力を抜きます。最後に、肘を身体の横へ置いたまま、肩甲骨を小さく後ろへ引きます。
ポイントは、腕を高く上げないことです。痛みが出る動きではなく、肩が力みすぎない位置で首肩の緊張をゆるめます。
作業の前に1回、作業の後に1回行うだけでも、肩の使い方を見直すきっかけになります。
光の森院では腕を上げる動作から確認します
整骨院元菊陽町光の森院では、高いところの物を取る時の肩の痛みに対して、肩だけでなく首、肩甲骨、背中、腕の上げ方を確認します。
同じ肩の痛みでも、肩甲骨が動きにくい方、首肩の緊張が強い方、腕の使い方に偏りがある方では、施術やセルフケアの考え方が変わります。無理に動かす前に、どの角度でつらいのかを一緒に見ていくことが大切です。
棚の上に手を伸ばす動きが、肩のサインになることがあります
高いところの物を取る時に肩が痛む。
その小さな違和感は、肩こりだけではなく、首や肩甲骨の動きにくさを知らせるサインかもしれません。
まずは、手を伸ばす前に一歩近づくこと。片手だけで無理に取らないこと。痛む角度を繰り返さず、肩より低い位置で肩甲骨を小さく動かすこと。
毎日の中で何度も行う動作だからこそ、少しの見直しが肩への負担を減らすきっかけになります。
棚の上の物を取るたびに肩が気になるなら、年齢や肩こりだけで片づけず、首と肩甲骨の動きも含めて確認してみてください。























