高齢者に多い股関節脱臼とは?原因・予防・早期対応のポイント
加齢とともに筋力やバランス感覚が低下していくと、思わぬケガのリスクが高まります。そのなかでも特に注意が必要なのが「股関節の脱臼」です。若い方にはあまり見られない症状ですが、高齢者の場合、転倒などをきっかけに発生することが増えています。
今回は、整骨院元菊陽町光の森院の視点から、高齢者に多い股関節脱臼の特徴と、日常生活で気をつけたいポイントをわかりやすくご紹介します。
股関節脱臼とは?
股関節は、太ももの骨(大腿骨)の丸い部分が骨盤のくぼみにぴったりとはまっている構造になっています。この構造によって、自由な動きと安定性を両立しています。
しかし、高齢になると筋肉や靱帯が衰え、支える力が弱くなっていきます。そこに転倒や無理な動きが加わると、股関節の関節部分がずれてしまい、「脱臼」という状態になることがあります。
高齢者が脱臼しやすい理由
高齢者の股関節脱臼は、以下のような要因が重なることで起こりやすくなります。
筋力の低下(特にお尻や太ももの筋肉)
骨粗しょう症による骨のもろさ
椅子やベッドからの立ち上がり時のふらつき
杖や手すりを使わずに無理な動作をする
人工股関節置換術の後に特定の動作をしてしまう
特に手術経験がある方は、術後の脱臼リスクが高いため、動作指導や姿勢への注意が重要です。
こんなサインがあれば注意!
股関節が脱臼してしまうと、以下のような症状がみられることがあります。
足が急に動かせなくなった
歩こうとすると股関節に強い痛みが出る
足の向きが普段と違い、外側に開いている
立ち上がりや歩行が極端に困難になる
こうした症状が見られた場合は、すぐに動かそうとはせず、安静にして専門機関への相談が必要です。
整骨院での対応と日常の予防
整骨院元菊陽町光の森院では、股関節の脱臼そのものへの対応ではなく、**「脱臼を防ぐための体づくり」**をサポートしています。以下のような予防的な施術や指導を行っています。
股関節まわりの筋肉バランスを整える
骨盤や背骨のゆがみをやさしく調整
転倒予防のためのストレッチや歩行指導
正しい立ち座り動作の指導
また、転倒のリスクを減らすために、住環境の見直し(段差の解消・滑りにくい床・手すりの設置)なども合わせて検討していただくことが効果的です。
ご家族のサポートも大切です
高齢の方は痛みや違和感をうまく言葉にできないこともあります。「なんとなく足の動きがおかしい」「歩き方が不安定」と感じたら、すぐに声をかけてあげることが重要です。
整骨院元菊陽町光の森院では、ご家族の方と一緒に身体の状態を確認し、無理なく続けられる運動や日常ケアの方法をご提案しています。
まとめ
高齢者の股関節脱臼は、事前の予防と日常の小さな工夫でリスクを大きく下げることができます。「動きにくさ」や「歩きにくさ」を感じたときこそ、早めの対応が鍵となります。
気になる症状がある場合は、整骨院元菊陽町光の森院までご相談ください。ご本人にもご家族にも、安心して過ごしていただけるようなサポートを心がけています。