肩が痛くて眠れない。少しでも楽になる寝方はあるの?
夜布団に入ったものの、肩がじんわりと重く、寝返りを打つたびにズキッと響くような痛みでなかなか眠れない。そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。日中は我慢できても、夜の痛みは気持ちまで沈みがちになります。
肩の痛みがあるとき、無理な体勢で眠ろうとすると、かえって筋肉に負担がかかり、朝起きたときにさらに違和感が増すことも少なくありません。睡眠中は無意識に姿勢が変わってしまいますが、工夫次第で身体にやさしい寝方をとることができます。
肩の痛みがつらく感じやすい体勢とは?
横向きで眠る習慣がある方は、特に注意が必要です。痛みのある側を下にして寝ると、肩の関節に圧がかかり、筋肉や靭帯に余計な緊張が生まれます。また、腕の重みが肩に伝わって、血流が妨げられることもあります。
一方、仰向けで寝ていても、枕の高さが合っていないと首から肩にかけて不自然な角度になってしまい、筋肉が休まらない状態が続きます。とくにストレートネック気味の方は、肩の筋肉が引っ張られやすくなるため、夜間の違和感が強まりやすい傾向があります。
少しでも楽に休むための寝方の工夫
まずおすすめしたいのが、仰向けをベースにした寝方です。肩に負担がかかりにくく、腕の位置を調整しやすいため、比較的リラックスした状態を保ちやすくなります。
痛みがあるときには、以下のような方法を取り入れてみてください。
● バスタオルを活用する
仰向けで寝るときに、両腕の下にバスタオルを丸めて置いてみてください。肘から手首にかけて軽く支えるようにすることで、肩まわりの筋肉が引っ張られにくくなり、ふわっと浮いたような感覚が得られます。
● 抱き枕やクッションを使って横向きに
どうしても横向きが落ち着くという方は、痛みのない側を下にして、抱き枕や大きめのクッションを抱えるようにしてみましょう。上側の腕を乗せることで、肩が前に引っ張られず、筋肉がリラックスしやすくなります。
● 腰と膝の高さも意識して
寝ている姿勢は、肩だけでなく腰や脚とも密接に関係しています。膝の下にクッションを入れて、腰が反らないようにサポートすると、体全体のバランスが整いやすくなり、肩への負担も軽くなります。
痛みが続くときに気をつけたいこと
一晩の寝方だけで、すぐに肩の違和感が完全に楽になることは少ないかもしれません。ただ、できるだけ身体をいたわる姿勢をとることで、筋肉の緊張をやわらげ、回復への手助けになります。
また、長時間同じ姿勢を続けると筋肉がこわばりやすくなるため、夜中に目が覚めたときには、軽く腕を動かして血の巡りを促してあげると安心です。無理なくできる範囲で構いません。
睡眠の質を整えるためのサポート
日々の疲れがたまりやすい現代において、質の良い睡眠は身体を整えるためにもとても大切な時間です。寝る前のストレッチや深い呼吸を取り入れることで、副交感神経が優位になり、筋肉の緊張もゆるみやすくなります。
もし肩の違和感が何日も続いたり、朝の痛みがどんどん増していくような感覚がある場合には、早めに身体の状態を確認することが大切です。負担のかかっている部位を早期にケアすることで、睡眠の質もぐっと変わっていきます。
整骨院元菊陽町光の森院では、肩の不調に対して、姿勢や筋肉の使い方まで丁寧に確認しながら、より快適な睡眠が取れるようなアドバイスを行っています。眠れない夜が続く前に、ぜひ一度ご相談ください。
まとめ
肩の痛みで眠れない夜は、身体だけでなく心にも疲れを残してしまいます。無理に我慢するのではなく、少しでも負担を減らせるような寝方を工夫することが、回復への第一歩になります。
バスタオルやクッションを上手に使って、肩にやさしい環境を整えていくことで、深く安らげる時間が少しずつ戻ってくるはずです。毎晩の睡眠が、少しでも快適で安心できるものになりますように。