ぎっくり腰だけじゃない?突然起こる腰の痛みの原因と対処法
「突然腰が痛くなった=ぎっくり腰」と思われがちですが、実は急に腰が痛くなるケースには、ぎっくり腰以外の原因もいくつか存在します。今回は、そうしたぎっくり腰以外の急性腰痛について、整骨院元菊陽町光の森院がわかりやすく解説いたします。
急に起こる腰痛=すべてぎっくり腰ではない
ぎっくり腰は、医学的には「急性腰痛症」と呼ばれ、筋肉や関節の炎症によって起こる強い痛みが特徴です。しかし、急な腰の痛みを引き起こす原因は、ほかにもいくつかあります。
たとえば、次のようなケースが考えられます。
① 筋膜性腰痛(筋肉疲労・使いすぎ)
重い物を持ったわけではないのに腰が痛くなった場合、筋肉や筋膜が疲労や緊張によって炎症を起こしていることがあります。たとえば、長時間の中腰や無理な姿勢、睡眠中の寝返り不足などが引き金になることもあります。
ポイント:
ぎっくり腰ほどの激痛ではないが、動くとズキッとする
温めると少しラクになる
痛みの位置が広範囲にわたることがある
② 仙腸関節の機能不全
骨盤の関節部分である「仙腸関節」がうまく動かなくなると、突然腰やお尻に痛みを感じることがあります。立ち上がりや歩き出しの際にズキッと痛むのが特徴です。
ポイント:
お尻に近い場所に鋭い痛みがある
歩き始めや寝返りで痛む
痛みが片側に偏る傾向
③ 椎間関節の捻挫(関節部分の炎症)
背骨と背骨の間の関節がズレたり炎症を起こすと、突然腰の一部に痛みが出ることがあります。動作によって痛みの強弱がはっきりしている場合に多くみられます。
ポイント:
腰の一部がズキッと痛む
後ろに反らす動きで痛みが強くなる
安静時には痛みが落ち着いている
④ 腎臓など内臓からくる痛み
背中の奥にある腎臓などの内臓の不調が、腰痛として現れることもあります。この場合、筋肉や関節に触れても痛みが強くならないのが特徴です。
ポイント:
腰のどこを押しても痛みが強くならない
発熱や倦怠感、尿の異常を伴うことがある
安静にしていてもズキズキ痛む
応急的な対処法は?
痛みの種類や原因によって対処法は異なりますが、まずは以下の点を意識してみてください。
安静にしすぎないこと
急性腰痛の初期でも、寝たきりはかえって筋肉を硬くして回復を遅らせてしまうことがあります。無理のない範囲で軽く動かすのが大切です。
温めるか、冷やすかの判断
ズキズキと熱感を伴う痛みがある場合は、最初の24~48時間は冷やすのが目安です。その後は、血流を促すために温めた方が良いこともあります。
違和感が長引くときは、専門家に相談を
自己判断で放っておくと、慢性化したり悪化することもあります。早めのチェックが安心です。
まとめ
ぎっくり腰以外にも、急な腰痛には筋肉疲労・関節のズレ・骨盤の機能不全・内臓由来などさまざまな要因があります。痛みの性質や場所、タイミングを見極めることが、早期の改善につながります。
整骨院元菊陽町光の森院では、一人ひとりの痛みの原因をしっかり見極め、体の状態に合ったケアをご提案しています。急な腰痛でお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。