肩を脱臼すると癖になるといわれている理由は何?再脱臼を予防する方法とは
肩を強くひねったり、転倒などで手をついたあとに、激しい痛みと共に腕が動かせなくなるような経験があった方は、もしかすると肩の脱臼を経験されたかもしれません。「肩を脱臼すると癖になりやすい」と耳にしたことがある方も多いと思います。実際に、肩の脱臼は再発しやすい傾向があります。
今回は、なぜ肩の脱臼が繰り返されやすいのか、その背景とあわせて、再脱臼の予防に向けた日常のケアについて、整骨院元菊陽町光の森院の現場経験を踏まえながらお伝えいたします。
脱臼が癖になるといわれる理由とは?
肩関節は、身体の中でも非常に可動域が広く、自由に動かせる分だけ構造的には不安定な作りをしています。骨同士のかみ合わせよりも、周囲の筋肉や靭帯などの組織が、動きをサポートしているのが特徴です。
脱臼によってこの周囲の組織が傷ついた場合、本来の位置に戻っても関節を安定させる力が弱くなってしまうことがあります。特に前方への脱臼が多く、再発率が高いといわれています。これは、一度傷ついた組織が、元のようにしっかりと機能しにくくなるためです。
若年層やスポーツをする方に再脱臼が多いのも、関節への負荷が強くかかる場面が多いためです。適切なケアがないまま日常生活や運動に戻ってしまうと、再び脱臼のリスクが高まりやすくなります。
再発予防に大切なこと
再脱臼を予防するためには、まず関節の安定性を保つことが大切です。脱臼後の初期段階では、無理に肩を動かさず、回復に向けたサポートをしっかりと受けることが必要です。
その後、周囲の筋肉を適度に使いながら、負担の少ない範囲で動かしていくことが望ましいです。特に、肩を安定させる「ローテーターカフ」と呼ばれる筋肉群を意識したエクササイズは、再発予防にとっても重要なポイントとなります。
整骨院元菊陽町光の森院では、こうした筋肉のバランスを確認しながら、ひとりひとりの身体に合わせたアプローチを行っています。無理のない範囲で取り組める方法を提案し、再び同じ悩みを繰り返さないことを目指しています。
日常生活で気をつけたいポイント
再脱臼を防ぐためには、日常のちょっとした行動にも注意を向けることが大切です。たとえば、以下のような動作は肩に負担をかけやすいため、特に意識しておくと安心です。
手を頭より上に伸ばすときは、勢いをつけずゆっくりと
洋服の着脱時には無理に腕をねじらないようにする
寝返りや起き上がりの際、肩を支える動きを心がける
長時間同じ姿勢を避け、こまめに肩を軽く動かす
こうしたちょっとした工夫を日常に取り入れることで、関節への負担を減らしやすくなります。
違和感を放置せず、身体の声に耳を傾けることが大切
肩の違和感を放っておくと、次第に動かしにくさや不安感が強まってしまうこともあります。少しでも「前と違う感覚がある」と感じた時は、早めに専門家へ相談されることをおすすめします。
整骨院元菊陽町光の森院では、肩の脱臼後のケアや再発予防に向けたサポートも行っております。問診と触診を丁寧に行い、それぞれの状態に合ったケアを大切にしています。身体の声にやさしく耳を傾けながら、安心して日常生活を送れるようサポートいたします。
肩は日常生活でも頻繁に使う大切な関節です。一度脱臼を経験された方ほど、再発予防への意識が必要となります。今ある不安を少しでも軽くしたいと感じた時は、いつでも整骨院元菊陽町光の森院までお気軽にご相談ください。あなたの肩に合った無理のないケアを、一緒に考えていきましょう。