ぎっくり腰になる原因はなに?痛みが消えるツボもご紹介

朝起きた瞬間や、何気ない動作の途中で「ピキッ」と腰に激しい痛みが走ったことはありませんか?まるで腰が動かなくなったような感覚に驚いてしまうものです。
このような突然の腰の強い痛みは、一般的に「ぎっくり腰」と呼ばれ、多くの方が一度は経験される症状のひとつです。

今回は、ぎっくり腰が起こる背景と、そのような場面で試していただきたいツボのポイントについて、柔道整復師の視点からわかりやすくご紹介します。普段から気をつけておきたいポイントも併せてまとめていますので、参考にしてみてください。

ぎっくり腰が起こる原因とは?
ぎっくり腰は、正式には「急性腰痛」と呼ばれ、腰まわりの筋肉や関節に急激な負荷がかかることで強い痛みを感じやすくなります。重いものを持ち上げたときだけでなく、咳やくしゃみといったちょっとした刺激でも引き起こされることがあります。

また、ぎっくり腰は単に「筋肉を使いすぎた」といった理由だけでは起こりません。身体全体のバランスが崩れていたり、筋肉が過度に緊張していたりすることで、ちょっとした刺激にも敏感に反応してしまうことがあるのです。

特に以下のような習慣は、ぎっくり腰を引き起こしやすい傾向にあるといわれています。

長時間の座りっぱなし

運動不足による筋力低下

睡眠不足や過度なストレス

前かがみの姿勢を続けている

身体の冷えによる血流の低下

これらが重なることで、筋肉の柔軟性が落ち、急な動きに対応しにくくなってしまいます。

ぎっくり腰のときに刺激したいツボ
ぎっくり腰が起きたとき、まず大切なのは無理に動かそうとせず、落ち着いて休息をとることです。そのうえで、痛みがやや和らいできたタイミングで、ツボを活用したセルフケアを取り入れてみるのもひとつの方法です。

ここでは、比較的やさしく押せて、腰の緊張をゆるめやすいツボを3つご紹介します。

【委中(いちゅう)】
場所:ひざの裏側の中央部分に位置します。
効果:腰から太ももにかけての緊張をやわらげるサポートが期待できます。

押し方:両手の親指でやさしく支えるようにして、10秒ほどかけてゆっくりと押し、離す。これを3〜5回繰り返します。リラックスした状態で行うのがポイントです。

【腎兪(じんゆ)】
場所:背中の腰部分、背骨を中心にして左右指2本分ほど外側のあたり。へその高さと同じくらいの位置です。
効果:腰まわりの血流をうながし、筋肉のこわばりをゆるめる助けになります。

押し方:親指でやさしく円を描くように刺激を与えながら、ゆっくり呼吸を繰り返します。強く押しすぎないように注意します。

【太谿(たいけい)】
場所:内くるぶしとアキレス腱の間のくぼみです。
効果:腰だけでなく、全身の緊張をやさしくゆるめたいときにおすすめのツボです。

押し方:椅子に座りながらでも行いやすく、親指でくぼみをじんわりと押すように刺激します。片側ずつ、3〜5回行ってみましょう。

日頃からできる予防の工夫
ツボ押しは、一時的な負担を軽くする手段のひとつですが、ぎっくり腰を繰り返さないためには、日頃の身体の使い方がとても大切です。

たとえば…

朝起きる前に、ベッドの上で軽く身体をひねる動作を取り入れてから起き上がる

デスクワーク中は1時間ごとに姿勢を変える

お風呂で身体を温め、筋肉をゆるめてからストレッチを行う

といった、ちょっとした工夫がぎっくり腰の予防にもつながっていきます。

おわりに
突然のぎっくり腰に見舞われると、日常生活にも大きな支障が出やすくなります。そんなときこそ、無理をせず、身体の声に耳を傾けることが大切です。

今回ご紹介したツボは、日常のセルフケアにも活用しやすいものばかりですので、腰に違和感を感じたタイミングで試してみてはいかがでしょうか。

整骨院元菊陽町光の森院では、一人ひとりの体質や生活習慣に合わせたケア方法を丁寧にご案内しています。どこに相談すればよいか迷ったときには、ぜひお気軽にご相談ください。あなたの身体にとって、より快適な日常をサポートできるよう努めています。

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