肩が外れた感じがする。それって肩関節の亜脱臼になっていますよ。

肩が「外れた感じがする」という感覚に悩む方は少なくありません。この症状の原因の一つに、肩関節の亜脱臼があります。肩は身体の中でも非常に可動域が広く、自由に動かせる反面、構造的に不安定な部分も持ち合わせています。そのため、過度に動かしたり、強い力が加わると、肩の骨が正しい位置からずれやすくなるのです。

肩関節の亜脱臼とは
肩関節の亜脱臼は、関節が完全に外れる「脱臼」とは異なり、肩の骨が一時的にずれてしまう状態を指します。脱臼と比較して軽度ではありますが、違和感や痛みを感じることがあり、日常生活に支障をきたすこともあります。特に、肩の筋肉や靭帯が弱っていると、亜脱臼が起こりやすくなります。

亜脱臼を経験すると、肩が外れたような感覚や、肩の動きに制限を感じることが多いです。また、動かすたびに痛みが走る、違和感が続くなどの症状が現れることがあります。

肩関節が亜脱臼を起こしやすい理由
肩関節は、肩甲骨の一部である肩甲窩(けんこうか)という浅いくぼみに上腕骨の頭がはまり込む構造です。球状の上腕骨の頭が自由に動ける反面、くぼみが浅いため、外れやすい特徴があります。また、肩の関節は筋肉や靭帯によって安定が保たれているため、筋力が弱まったり、外傷によって靭帯が損傷すると、亜脱臼のリスクが高まります。

特にスポーツをしている方や、腕を頻繁に使う仕事に従事している方は、肩に負担がかかりやすいため、亜脱臼が発生しやすくなります。たとえば、野球のピッチャーやバレーボールのアタッカーなど、肩を繰り返し大きく動かすスポーツ選手に多く見られるケースです。

肩関節亜脱臼の原因
亜脱臼の原因は主に2つあります。1つ目は、スポーツや日常の動作中に強い衝撃が加わることによるものです。腕を上げた際に勢いがつきすぎたり、転倒時に腕を突いたりすると、肩の関節がズレてしまうことがあります。2つ目は、加齢や筋力の低下によって、肩周りの筋肉や靭帯が支えきれなくなることです。特に、長期間の運動不足や不適切な姿勢が続くと、筋肉が硬くなり、肩の可動域が狭くなってしまいます。

肩関節の亜脱臼が引き起こす影響
亜脱臼を放置すると、肩の動きが制限されるだけでなく、周囲の筋肉や靭帯に負担がかかり、さらに痛みが悪化することがあります。また、肩が外れやすくなる「肩の不安定性」が進行すると、脱臼しやすい状態に陥ることもあります。日常生活で重いものを持つことが難しくなったり、スポーツや運動が制限される可能性もあります。

また、亜脱臼を繰り返すことで、肩の関節や筋肉が硬直し、肩こりや首の痛みなどの二次的な不調を引き起こすこともあります。

肩関節亜脱臼を防ぐためのポイント
肩関節の亜脱臼を予防するためには、日頃から肩周りの筋肉を鍛えることが大切です。特に、肩のインナーマッスルと呼ばれる筋肉を強化することで、関節の安定性を保つことができます。適度なストレッチやトレーニングを日常に取り入れることで、肩の柔軟性を高め、亜脱臼を防ぐ効果が期待できます。

また、スポーツや運動をする際には、適切なフォームを心がけることが重要です。無理に肩を動かすことなく、正しい姿勢で運動を行うことで、肩への負担を軽減できます。特に、肩を大きく回すような動きが多いスポーツでは、十分なウォームアップを行うことも大切です。

亜脱臼が疑われる場合の対処法
肩関節が亜脱臼していると感じた場合、無理に動かしたり、強い力で元の位置に戻そうとしないようにしましょう。まずは安静を保ち、肩を動かさないように固定することが大切です。また、冷やすことで炎症や痛みを和らげることができます。

肩の不安定感が続く場合や、痛みが治まらない場合は、早めに専門家に相談しましょう。整骨院元菊陽町光の森院では、肩の不調に対して適切なアプローチを行い、肩関節の安定性を高めるための施術やアドバイスを提供しています。肩の状態を確認してもらい、自分に合ったケア方法を取り入れることが、症状の改善につながります。

最後に
肩関節の亜脱臼は、早めの対処と予防が大切です。肩周りの筋力を強化し、無理な動きを避けることで、亜脱臼のリスクを軽減できます。また、違和感を感じた際には、無理をせず専門家に相談し、適切なケアを受けることをおすすめします。

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