腕が後ろに回らないと肩にはどんな異常が起こっている?

ふとした時に「腕が後ろに回しづらい」「服の後ろのファスナーを上げるのが難しい」と感じたことはありませんか?普段意識しにくい動作ですが、腕が後ろに回らないと日常生活で不便を感じることが増えます。肩の動きが制限される原因には、さまざまな要因が考えられます。今回は、肩の動きが制限される理由や影響について詳しくお伝えします。

腕が後ろに回らない原因とは?

肩の関節は人体の中でも可動域が広く、前後・上下・回旋といった複雑な動きが可能です。しかし、何らかの原因でこの動きが制限されると、腕が後ろに回しづらくなります。考えられる主な要因を見ていきましょう。

1. 肩関節周りの筋肉が硬くなっている

肩の動きは、いくつもの筋肉が協力し合うことで成り立っています。特に「肩甲下筋」や「小円筋」といった筋肉が硬くなると、腕を後ろに回す動きが制限されやすくなります。長時間のデスクワークやスマートフォンの操作が多い方は、前傾姿勢が続くことで肩周りの筋肉が縮こまり、動きが悪くなることがあります。

2. 四十肩・五十肩の可能性

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)は、肩関節の動きが制限される代表的な症状です。腕を上げたり後ろに回したりすると痛みが出ることが多く、ひどくなると服を着替える動作にも支障をきたします。加齢による筋肉や関節の変化が影響することが多いですが、無理な動作や負担のかかる姿勢が続くことで発症しやすくなります。

3. 姿勢の影響

猫背や巻き肩の姿勢が続くと、肩甲骨の位置が前に傾き、腕を後ろに回す動作が難しくなります。特に、パソコン作業やスマートフォンを使う時間が長い方は、肩が内側に入り込むことで可動域が狭くなる傾向があります。

4. 過去のケガの影響

以前に肩をぶつけたり、転倒した際に腕を強くついたことがある場合、関節や靭帯に影響が残っていることがあります。軽いケガだと思っていても、知らないうちに関節の動きが制限されてしまうことがあります。

放っておくとどうなるの?

「少し動かしづらいけど、日常生活には問題ない」と思って放っておくと、肩の動きがさらに悪化する可能性があります。肩関節の可動域が狭くなると、動かす機会が減り、さらに筋肉が硬くなってしまいます。そうすると、ちょっとした動きでも違和感を覚えたり、他の部位に負担がかかったりすることにつながります。

また、無意識のうちに動きをかばうことで、肩だけでなく首や背中にも影響を及ぼすことが考えられます。肩こりや背中のハリを感じる方は、肩関節の動きの悪さが原因になっている可能性もあります。

肩の動きを良くするためのポイント

腕を後ろに回す動作をスムーズにするためには、肩関節周りの柔軟性を保つことが大切です。日常生活の中で意識できるポイントをいくつか紹介します。

1. 肩甲骨を動かすストレッチ

肩甲骨の動きを意識することで、肩関節の可動域を広げやすくなります。簡単な方法として、両手を肩に置いた状態で大きく円を描くように回すストレッチがあります。前後に10回ずつゆっくり回すことで、肩周りの動きをスムーズにしやすくなります。

2. 胸を開く姿勢を意識する

普段から猫背になりがちな方は、胸を開く意識を持つことが大切です。デスクワーク中でも、背中を伸ばして肩を軽く後ろに引くことで、肩の位置が整いやすくなります。

3. 無理のない範囲で動かす

肩に違和感がある時は、無理に動かそうとすると負担がかかってしまいます。痛みを感じるほど無理をせず、できる範囲で少しずつ動かすことがポイントです。

まとめ

腕が後ろに回しづらいと感じたら、肩関節やその周りの筋肉に何らかの影響が出ている可能性があります。肩甲骨の動きや姿勢を意識しながら、日常の中で少しずつ柔軟性を高めることが大切です。

違和感を感じたら、早めにケアをしておくことが大切です。【整骨院元菊陽町光の森院】では、肩の動きや体の状態に合わせたサポートを行っていますので、お悩みの際はお気軽にご相談ください。

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