ぎっくり腰から進展する腰痛には何がある?

ぎっくり腰を経験すると、その後も腰の違和感が続くことがある。一度強い痛みを感じると、しばらくは動きが怖くなり、無意識に体をかばってしまう。すると、腰のバランスが崩れ、ほかの部位に負担がかかりやすくなる。ぎっくり腰がきっかけとなり、慢性的な腰痛へと進展するケースも少なくない。

ここでは、ぎっくり腰の後に起こりやすい腰痛の種類や、その原因について詳しく解説する。

① 慢性腰痛
ぎっくり腰は急な痛みを引き起こすが、時間が経てば落ち着くことが多い。しかし、正しいケアをしないと、腰の筋肉が緊張したままになり、慢性的な腰痛へと移行することがある。

ぎっくり腰を経験した人の中には、「痛みは引いたのに、腰の違和感が続く」「長時間座っていると重だるくなる」といった症状を訴える人もいる。これは、腰の筋肉が固まって動きが悪くなっている状態。血流が悪くなると疲労物質がたまり、痛みを感じやすくなるため、放置すると日常生活に支障をきたすこともある。

② 筋・筋膜性腰痛
ぎっくり腰を起こした後、多くの人は体をかばう動きをする。その影響で、普段とは異なる筋肉に負担がかかり、筋・筋膜性腰痛が生じることがある。

例えば、ぎっくり腰の痛みを避けるために前かがみの姿勢が続くと、腰の筋肉が緊張し、周囲の筋膜まで硬くなる。この状態が続くと、腰を動かすたびに違和感を覚えたり、急に動いたときに再び痛みを感じたりすることがある。

③ 仙腸関節の痛み
腰の動きに関わる重要な関節に「仙腸関節」がある。ぎっくり腰を経験すると、この関節が硬くなり、スムーズな動きができなくなることがある。

仙腸関節が硬くなると、立ち上がるときや歩き始めに痛みを感じやすくなる。また、片側の腰だけに痛みが出るケースも多く、違和感を放置すると骨盤のバランスが崩れやすくなる。

④ 椎間関節の痛み
ぎっくり腰をきっかけに、腰の関節にも負担がかかることがある。特に、腰椎(腰の骨)の後ろ側にある椎間関節は、ぎっくり腰後の影響を受けやすい。

この関節に負担がかかると、腰を反らす動きで痛みを感じやすくなる。長時間同じ姿勢を続けたあとに立ち上がると、腰が固まったような違和感を覚えることもある。

⑤ 坐骨神経痛
ぎっくり腰を経験したあとに、お尻や足にしびれを感じることがある。これは、坐骨神経が圧迫されることで起こる症状。腰の筋肉が硬くなることで神経の通り道が狭くなり、しびれや痛みが発生することがある。

特に、長時間座ることが多い人は、お尻の筋肉が固まってしまい、坐骨神経痛のリスクが高まる。腰の違和感だけでなく、足にしびれが出る場合は、早めのケアが必要になる。

ぎっくり腰後のケアが大切
ぎっくり腰の痛みが和らいでも、体のバランスは乱れたままになっていることが多い。そのため、再発を防ぐためには、腰の状態を整えることが大切。

ストレッチや軽い運動で筋肉をほぐす
正しい姿勢を意識し、腰に負担をかけない
適度な休息を取りながら、体を動かす
こうしたケアを続けることで、ぎっくり腰後の腰痛を防ぎ、快適な日常を取り戻すことができる。「整骨院元 院」では、腰のバランスを整えるためのサポートを行っているので、腰に不安を感じる人は相談してみるのもよいだろう。

まとめ
ぎっくり腰は一時的な痛みだけでなく、その後の腰の不調につながることがある。適切なケアを怠ると、慢性的な腰痛や神経痛へと進展する可能性があるため、痛みが引いたあとも注意が必要。

腰の違和感や不安を感じたら、無理をせず、体の状態を見直すことが大切。正しいケアを続けることで、再発を防ぎながら健康な腰を維持していこう。

ご予約・お問い合わせ

ご予約・お問い合わせ お問い合わせ LINE LINEでのお問い合わせ